野球指導者ライセンスの特徴と種類

野球指導者ライセンスとは?

野球指導者ライセンス試験は野球指導に関する幅広い知識や技能を問う検定試験です。野球指導者ライセンス協会が指導者の野球・ソフトボールの技術や技能を認定します。

野球指導者ライセンス

野球指導の検定であなたの野球指導力を証明します。これまで野球・ソフトボール界には指導者の資質を認める試験はありませんでした。そのため、選手は指導者が正しい知識や技能を持っているか分かりにくく、不安に思っているという問題がありました。一方、指導者の側も野球ソフトボールの何が正しい指導知識か分からず、自らの指導に対して不安に思っているという問題がありました。

野球指導者ライセンス試験はこのような問題に対して、効果的なアプローチを取っています。指導者は野球指導者ライセンス試験に合格することで、正しい知識を自信を持って選手に伝えることができます。また選手側も野球指導者ライセンス試験を合格している指導者からは安心感を持って指導を受けられるようになるでしょう。

このような野球指導者ライセンス事業によって、日本・世界の野球ソフトボール技術の向上が目的となっています。

野球指導ライセンス協会では2014年からこの『野球指導者ライセンス試験』を実施しています。

野球指導者検定

すでに6年を超える実績を誇り、年々増加する志願者数は累計で3000人を超えました。 従来から「感性」だけによるものと見られがちであった「野球指導力」を理論的、系統的に学ぶことにより、誰もが「理論に裏付けられた野球指導の実践的活用能力」を身につけることができます。

志願者は大学生からお年寄りまで幅広い年齢層に広がっています。また男性だけでなく女性の受験者もいます。

このように受験はだれでも無料でできますが、試験は難しいです。合格率は10%となっています。野球の知識がないと解けない問題になっています。その分、証明書を持っていると努力した証明になると思います。

野球指導者検定

野球に関する学習は学校教育ではほとんど触れられることがありません。部活等で野球をプレーしていた人も、どうやって教えていいか自信を持てない人も多いです。

野球指導者ライセンス試験は野球指導について「年齢、性別、学歴等に関係なく誰でも気軽に取り組める」「楽しく学ぶことができる」といった評価があります。また、野球をプレーヤーだけでなく、コーチとして、生涯教育として受け入れられております。

『野球指導者ライセンス』にはその程度や難易度からS級・A級・B級・C級と4つの級があります。「ちょっと面白そうだな」と思った方は野球指導の勉強をはじめるチャンスかもしれません。まずは基礎のC級から野球指導の世界を覗いてみませんか?

試験レベル

野球指導者ライセンス試験って、どんなものなんだろう?自分にも関係があるのかな。そう疑問に思われる方も多いと思います。でも、「野球」のことを深く知ることで、野球観戦が楽しくなること、仕事に生かせることもきっと多いはず。野球指導者ライセンス試験の内容の詳細と、実際の試験問題の一部をここにご紹介いたします。

C級ライセンス(少年軟式, 少年硬式)

試験のレベル:以下のような野球指導に関する基本的な事柄を理解している。

第0節 野球のルール

まずは、野球の基礎的なルールを理解する必要があります。「そんなの知っているよ」っという方も一度基礎的な知識から学習すると、子供や選手たちから聞かれた時に応えられるだけでなく、試合にも生きるかもしれません。

第一節 投球、送球

・ボールの握り方を指導する。

・場面に応じた送球、投球ができるように育てる。

・投球フォームの順序を正しく行えるように指導する。

第二節 捕球

・ライナー、フライ、ゴロの取り方

第三節 打撃

・バットの握り方

・バットの振り方

第四節 走塁

・ベースランニングの行い方。

第五節 攻撃戦術

・バント、盗塁、エンドランの戦術を正しく教えることができる。

第六節 守備戦術

・守備位置を正しく教えることができる。

第七節 コーチャーの役割

・コーチャーの動きを正しく教えることができる。

野球指導者ライセンスC級を受験する

このようにC級ライセンスでは野球の基礎的なルール問題から、基本動作の指導について問われる問題が出題されます。

B級コーチ(中学軟式, 中学硬式)

試験のレベル:C級の内容に加え、以下のような基本的な事柄を理解し、技能を持っている事です。中学生に教えることを想定していますので、小学生よりも少し高度な内容になっています。基本動作に加え、試合での状況判断など応用問題も出題されます。

第0節 野球のルール

第一節 投球、送球

・ボールの握り方を指導する。

・場面に応じた送球、投球ができるように指導できる。

・投球フォームの順序を正しく行えるように指導する。

・変化球の投げ方を指導できる。

・打球に応じた送球を指導できる。

第二節 捕球

・ライナー、フライ、ゴロの取り方を指導できる。

・捕球から送球に素早く移行できるよう指導する。

第三節 打撃

・バットの握り方

・バットの振り方

・変化球(遅い球)を打つように指導する。

・ボールにバットがうまく当てられるように指導できる。

第四節 走塁

・ベースランニングの行い方。

・盗塁の行い方を指導できる。

・打球に合った走塁を指導できる。

・ゴロとライナーの違いを打った瞬間に判断できるよう指導できる。

第五節 攻撃戦術

・バント、盗塁、エンドランの戦術を正しく教えることができる。

・攻撃戦術のタイミングを理解している。

第六節 守備戦術

・守備位置を正しく教えることができる。

・打者に応じて守備位置を変えることができるよう指導できる。

・バント守備を指導できる

第七節 コーチャーの役割

・コーチャーの動きを正しく教えることができる。

・コーチャーの判断基準を教えることができる。

野球指導者ライセンスB級を受験する

このようにB級ライセンスの出題範囲は少し実践的な内容が含まれています。B級に合格すれば、中学生に質問されても戸惑わずに応えられる知識を身につけることができるでしょう。

A級コーチ(高校軟式, 高校硬式, 大学軟式, 大学準硬式, 大学硬式)

試験のレベル:B級の内容に加え、以下のような基本的な事柄を理解し、技能を持っている。野球の実践的な知識に加え、怪我への対処方法やトレーニングの方法などについても知識があることが必須です。さらに、野球の技術的な指導を行えることが望ましい。

第0節 野球のルール

上記の通り

第一節 投球、送球

・ボールの握り方を指導する。

・場面に応じた送球、投球ができるように指導できる。

・投球フォームの順序を正しく行えるように指導する。

・変化球の投げ方を指導できる。

・打球に応じた送球を指導できる。

・コントロールを良くする方法を指導できる。

第二節 捕球

・ライナー、フライ、ゴロの取り方を指導できる。

・捕球から送球に素早く移行できるよう指導する。

第三節 打撃

・バットの握り方

・バットの振り方

・変化球(遅い球)を打つように指導する。

・ボールにバットがうまく当てられるように指導できる。

第四節 走塁

・ベースランニングの行い方。

・盗塁の行い方を指導できる。

・打球に合った走塁を指導できる。

・ゴロとライナーの違いを打った瞬間に判断できるよう指導できる。

第五節 攻撃戦術

・バント、盗塁、エンドランの戦術を正しく教えることができる。

・攻撃戦術のタイミングを理解している。

第六節 守備戦術

・守備位置を正しく教えることができる。

・打者に応じて守備位置を変えることができるよう指導できる。

・バント守備を指導できる

第七節 コーチャーの役割

・コーチャーの動きを正しく教えることができる。

・コーチャーの判断基準を教えることができる。

第8節 筋力トレーニング

・筋力トレーニングの方法を指導できる。

A級を受験する

このようにA級ライセンスまで合格できると、指導者としての知識は素晴らしいものになっているでしょう。

S級コーチ(プロ野球, 日本代表, 社会人野球)

試験のレベル:A級の内容に加え、以下のような基本的な事柄を理解し、技能を持っている。S級ライセンスはメディアへの対応などのマスコミ対応や選手のモチベーション、ケアの知識まで要求されます。

第0節 野球のルール

第一節 投球、送球

・ボールの握り方を指導する。

・場面に応じた送球、投球ができるように指導できる。

・投球フォームの順序を正しく行えるように指導する。

・変化球の投げ方を指導できる。

・打球に応じた送球を指導できる。

・コントロールを良くする方法を指導できる。

第二節 捕球

・ライナー、フライ、ゴロの取り方を指導できる。

・捕球から送球に素早く移行できるよう指導する。

第三節 打撃

・バットの握り方

・バットの振り方

・変化球(遅い球)を打つように指導する。

・ボールにバットがうまく当てられるように指導できる。

第四節 走塁

・ベースランニングの行い方。

・盗塁の行い方を指導できる。

・打球に合った走塁を指導できる。

・ゴロとライナーの違いを打った瞬間に判断できるよう指導できる。

第五節 攻撃戦術

・バント、盗塁、エンドランの戦術を正しく教えることができる。

・攻撃戦術のタイミングを理解している。

第六節 守備戦術

・守備位置を正しく教えることができる。

・打者に応じて守備位置を変えることができるよう指導できる。

・バント守備を指導できる

第七節 コーチャーの役割

・コーチャーの動きを正しく教えることができる。

・コーチャーの判断基準を教えることができる。

第8節 筋力トレーニング

・筋力トレーニングの方法を指導できる。

第9節 チームビルディング

・チームを形成する技術を持っている。

第10節 マスコミ対応

・マスコミの質問対して、適切に返答できる。

受験者の特徴

志願者は幅広い年齢層に広がっており、『学生』が非常に多いのも特徴の一つですが、近年では、教師、会社員と呼ばれる人達から、野球観戦が趣味の方をはじめ一般社会人にも幅広く受け入れられています。これは野球に関わるすべての人が野球指導者ライセンス試験の対象であるでしょう。

会員数は2500人を突破(2019年4月現在)し、会員数も増加しております。

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