ICTは現在、多方面で活用されている通信技術です。
スポーツ指導、審判にも取り入れられており、その注目度は増すばかりです。
ICTとは何なのか、どのようにスポーツに活用するのかについて見ていきましょう。
ICTは情報通信技術の総称
ICTとは、Information and Communication Technologyの略称で、情報通信技術を意味します。
この技術を駆使してコミュニケーションを取ることができます。
身近なSNSでのやりとりなども、このICTに該当しています。
ICTはそれだけでなく、教育、医療、スポーツなど、さまざまな分野に役立ちます。
世界中でICTは急速に浸透しており、今後も活用事例が増えていくことでしょう。
ICTとスポーツの融合でできること
ICTとスポーツが融合するとどのようなことができるのかについて紹介します。
実際にスポーツ指導や審判にICTを取り入れているチーム、部活やスポーツ協会、公式試合は多いです。
まだ導入していない場合は、ICTについての理解を深めていきましょう。
1. 効率的なトレーニングができる
ICTを導入することで、効率的なトレーニングができます。
毎回同じルーティンを繰り返していても、育つ筋肉、育ちにくい筋肉はあります。
選手の疲労度合いによっては過度なトレーニングは逆効果になることも。
ICTを利用すれば、選手の状態を一目で把握できます。
疲れている筋肉を休ませつつ別の場所をトレーニングしたり、遺伝子情報からその選手に向いているトレーニングメニューを作成したり、ICTでできるトレーニング指導はたくさんあります。
2.戦略を立てやすくなる
ICTでは、リアルタイムで選手の情報、動きを把握できます。
試合の場合はライバルの動きを見ることも可能です。
そのため、勘や見える範囲だけで判断する戦略よりも、試合に応じた戦略をスムーズに立てやすいです。
指導者だけでなく選手も気軽に自身や相手チームの動きを確認できるので、より動きやすく、戦略にも臨機応変に対応しやすいです。
3.選手の怪我を予防できる
ICTに選手の情報を入力しておくと、選手の疲労度なども計測できます。
疲れが溜まっているのに試合前で無理をしている、体調がすぐれないのにいつものトレーニングをこなそうとしているという選手もすぐに見つけられます。
無理をしてトレーニングをすることが美徳とされていたのは昔のことです。かえって怪我のリスクを高めるだけなので、見つけ次第休ませることが大切です。
ICTを利用すれば無理をしている選手を見つけやすく、データとして選手自身にも把握してもらいやすいです。
個人に合ったトレーニングも提案しやすく、選手を労わりながら適切な練習ができるでしょう。
4.正確なジャッジメントができる
ICTは多くのスポーツのジャッジメントに活用されてきました。
指導にICTを取り入れることにピンとこなくても、試合でICTが利用されているのを見かけたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
ビデオ機能、コマ送り、フォームの確認、スロー再生など、ICTではさまざまなことができます。
陸上競技のゴールの瞬間や体操の着地の瞬間など細かい点を確認でき、正確なジャッジメントができるようになっています。
公式試合だけでなく練習試合や学校の部活動の試合にもICTの審判は導入されつつあります。
ICTを理解してスポーツに役立てよう
ICTについて、またICTを活用したスポーツ指導、審判について解説しました。
ICTは今後もスポーツにさまざまな良い影響を与えることが期待されています。
指導や審判に取り入れることで、指導者の負担を軽減するだけでなくチームの一体感を高める、選手のモチベーションを上げる、怪我を防ぐなどのメリットが期待できます。
最新技術で何ができるのか、どのような技術が今のチームや選手に必要なのかを考えて、ぜひICTを導入してみてください。