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応急手当とは、心肺停止を除いた一般的な傷病の悪化を回避することを目的として、市民により行われる最小限の手当である。応急手当が必要となる事態は日常発生する頻度が高く、市民による応急手当により、その悪化が回避される場合である。応急手当の実施に際して、救急隊や訓練された救助者、専門施設へ滞り無く通報や連絡を行うように注意する。

3.2傷病者の体位と移動

救急隊などが到着するまで、傷病者が楽になるような姿勢にして安静を保つ。

車が通る路上や周りで練習を行っている場合(キャッチボールやバッティング練習など)など危険な場所では安全な場所に移動する。

また、心肺蘇生が必要なときは仰向けにし、頭や首がねじれないように頭を支えながら仰向けにする。

3.3回復体位

反応はないが、正常な呼吸をしていて、嘔吐や吐血などが見られる場合には傷病者を横向きに寝た姿勢(回復体位)にする。

回復体位とは?(どのような姿勢か?)

回復体位では傷病者の下になる腕を前に伸ばし、上になる腕を曲げ、その手の甲に顔を乗せる。姿勢安定のために、上になる膝を約90度に曲げる。ただし、腕の血管や神経の圧迫による損傷の危険があり、長時間の同じ体位は避ける。

回復体位

回復体位

HAINES体位(ハイネス体位)

脊髄損傷が疑われる傷病者において、回復体位とせざるを得ない場合にはHAINES体位(ハイネス体位)が望ましいとされる。

気道の開通を維持しながら、頚椎の動揺を最小限にする回復体位で、下になる腕を頭上に伸展し、その腕の上に頭部が乗るようにして体を回転し、側臥位とした後に両膝を屈折させる。

ハイネス体位