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クーリングダウンの目的は以下の3点に要約することができる

①疲労の回復を早める

低~中程度の動的運動は筋から血液への乳酸や疲労物質の拡散や代謝を促進し、それらの除去スピードを速める。

②運動直後のめまいや失神の防止

疲労困憊に至るような最大運動後に立位での安静状態でいる場合、活動筋への血液貯留により、急激な血圧の低下が起こり、めまいや失神を招く場合がある。この予防のために強い運動後には筋ポンプ作用による静脈還流が確保されるような低から中程度の動的な運動が効果的である。

③慢性障害や筋痛の予防

主運動の特性や運動実施者の特性を考慮し、十分に計画されたクーリングダウンは、ウォーミングアップとの併用により、慢性障害や筋痛を予防する可能性が考えられる。

ただし、ストレッチングだけのウォーミングアップやクーリングダウンでは、慢性障害や筋痛を予防することができないことが、複数の研究を併せて統計分析した結果から示唆されている。