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ストレッチングの目的

ストレッチングには以下のような目的と意義がある

(1)適切な方法で実施されたストレッチングは柔軟性を高める

いくつかの研究により、一回のストレッチングにより一過性に柔軟性が向上し、数週から数ヶ月の定期的・習慣的なストレッチング実施によって、慢性的に柔軟性を増加させることが明らかになっている。すなわち、ストレッチングは関節可動域を広げ、筋の伸展性を増加させる。

(2)ウォーミングアップやクーリングダウンの一種目として傷害を予防する。

ストレッチングを一つの構成要素とし、主運動の特性を考慮して計画されたウォーミングアップは、傷害の発生リスクを低下させる。

しかし、これはウォーミングアップとしてランニングや体操などを複合的に組み合わせて実施した効果であり、ストレッチングのみを主運動の前後に行った場合、傷害の発生リスクや筋肉痛の発症を低減できないことが複数の無作為割付介入研究を組み合わせて統計処理した結果(メタ解析)から示唆されている。

(3)腱や靭帯の障害の悪化や再発の防止

テニス肘等の腱や靭帯の障害のリハビリや再発防止のための管理の一環として、筋力強化運動と並びスタティックストレッチングが推奨されている

4.4 ウォーミングアップにおけるストレッチングの注意点

静的ストレッチングのみをウォーミングアップで実施すると、その後の主運動のパフォーマンスをかえって低下させるという報告もある。